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- 2021.06.10
もう何年前になっちゃうんだろう。
ゆうこりんにアシスタントをやってもらっていたときだから、3年前くらいかな。
当時のわたしは、なんか、なにか社会貢献になることをとにかくしたくて
色々と模索というんだろうか、迷走というんだろうか、そんなかんじだった。
なんかとにかく焦ってた。
「ビリギャル」って、世の中の沢山の人が覚えていてくれるうちに
その力を使って、なにか社会貢献になることがしたい。
そんなことを、講演しながら、いつも考えてた。目の前にいるこの子たちのために、私にもなにかできるはず、って。
そんなとき、私のメンターのひとりで尊敬するリッツ・カールトンホテルの元日本支社長の高野登さんが
「さやかちゃんがいつかきっと、ほっといても出会うだろう素敵な会社があるよ。ボーダレス・ジャパンっていうんだけどね」
と話してくださった。
そのあとボーダレス・ジャパンのHPを隅から隅まで読んでいるわたしをみた当時のアシスタントのゆうこりんが
「ボーダレス・ジャパングループに知人がいるので、どなたか紹介してもらいます!」と動いてくれた。
それで出会ったのが、ボーダレス・ジャパンの副社長鈴木雅剛さんだった。
鈴木さんは、鈴木さんのためにはなんにもならないのに、私ができるかもしれない事業を一緒に、すんごい真剣に考えてくれた。
2回会いに行って、2回とも何時間も、本当に真剣に一緒に考えてくれた。
2回めなんか、鈴木さんは熱を出してて、それでも深夜近くまでファミレスで事業相談に乗ってくれた。
私は終始、鈴木さんに感動してしまった。
なんでそんなにしてくださるんですか?ってきいたら、
だって世の中のためになるから、って、当たり前のようにおっしゃったのが、今でも忘れられない。
さやかさんはそれができる人だから、って。応援しますよ、そりゃもちろん、って。
私は、このとき「この人の仲間になりたいな・・」と、思った。
こういう人たちと、世の中を良いふうに変えていきたいって、心から思った。
そのあと、ゆうこりんはアシスタントを離れ、
鈴木さんが真剣に相談に乗ってくださった事業案は、途中まで進んだんだけどなくなってしまった。
その時期いろんなことが重なって、私はなにかを悟った。うまく言葉で言えないんだけど、なんかなにかを、悟った。
それで色々考えて、私は事務所に所属することにした。
今やれること、させてもらえることを全力でやろう、と決めた。
自分にはまだ事業なんておこせる力がないんだから、もっと色々経験しなくちゃ、と思った。
それから年間100本、110本、120本と毎年講演漬けの日々を送った。
札幌に移り住んで高校に4ヶ月インターンしにいったりもした。
学習科学を学ぼう、って、大学院にも入学した(そんでこの前卒業した)。
初めて自分で本を書かせてもらった。
でも、なにをしても、「まだ足りない」って思うんだ。
そして、わたしは、今でもすんごく後悔しているんだけど、
あのとき、鈴木さんに直接報告に行けなかった。行かなかった。
あの、鈴木さんがかけてくださった想いと時間を何にもできなかったことが、情けなくて
自分の無力さに落ち込んだ。さやかさんならできるって言われたのに、全然できなくて落ち込んだ。
というか、死ぬ気でやればなんだってできるって知ってるのに、やらなかった自分のまんまで、鈴木さんに会いに行きたくなかった。
手ぶらで会いに行くのが、いやだった。申し訳なかったし、恥ずかしかった。
ああいうふうに、社会に真剣に向き合ってる、本気の本気の人たちに比べて
自分はどうなんだ?楽してないか?なにかから逃げていないか?ビリギャルに頼ってないか?
と、今でもよく自問自答する。
大学院に行こう、と決めたときも、その大学院を卒業して、
まだ足りない、日本から出て勉強しよう、と決めたときも
鈴木さんのことを思い出した。
あんなふうにいつかなりたい。
あんなふうに、自分の利益とかより先に、社会に、だれかに、すっと手を差し伸べて、まごころをかけてあげられる人になりたいと思っている。
でね、なんでこんな話し始めたかというとね、
その後、また別のお仕事でご縁をいただいた、ボーダレス・ジャパンの社長の田口一成さんから一冊の本を頂いた。
田口さんにはまだ会ったことがないんだけど、とっても素敵な人だっていうことは勝手に知っている。
田口さんは「ハチドリ電力」という素晴らしい仕組みを作った方なんだけど
これについてはもっとちゃんと紹介したいから別の記事でまた書くことにする。
とにかく素晴らしい仕組み。私はそっこー東京電力から乗り換えた。
あのね、この本を読んでね、やっぱりこの人達、本気の本気の人たちだ、と思った。
あの鈴木さんが、たくさんいる、みたいな集団だと思った。
かっこいい。眩しい。胸がぎゅうってなるくらい、応援したいし、みんなに知ってほしい。
こういうふうに、世の中は変わっていくんだ。変えていけるんだ。
この本に、ボーダレス・ジャパンのすべてが詰まってる。
「社会のためになにかしたい」「自分でいつか事業をおこしたい」「なんとなくこのままじゃだめだと思ってる」
と思っている人は特に、ぜひ読んでほしい。すぐに、走り出したくなる気持ちになると思う。
そんでこの本の素晴らしいところは、そう思わせるだけじゃなくて、どうやって走ったら良いか、何からできるかまで書いてある。
田口さんはきっと、ただ単に本を出版した、んじゃなくて
この本を通して、世の中に仲間をつくって、いっぱい作って、田口さんや鈴木さんたちが描いているヴィジョンを達成するためのツールのひとつとして出版したんだと思う。
本気なんだ、本気で世の中を変えようとしてる。
わたしたちにもできることがある。
だから、この本、読んでほしい。
「僕たちは微力ではあるかも知れないが、無力ではない」
「ハチドリの精神を持てば世界は変わる」
「生まれたときよりも、きれいな社会にして死んでいく」
私はこの本に、なんか、救われた。
ずっと引きずっていた何かが、吹っ切れた気がする。
私は、無力じゃない。
必ずこれからも、社会問題に真剣に向き合ってべんきょうして、
私もビジネスをおこす。
でももう少し先になりそうだから、その前に、手ぶらだけど、鈴木さんに会いに行こうって、思った。
とにかく、みなさんにもこの本読んでほしい、っていうブログをかき始めたら長くなっちゃった、ごめんなさい。
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- 元夫
- 2021.06.06
最近、「大豆田とわ子と三人の元夫」を見始めた。
もうこの2年テレビは一切見ておらず、新しい家ではテレビの配線すらつないでいないわたしだったが
友人たちがおもろいから見てみろと口々に言うので見始めた。
「元夫」という言葉をこんなに短期間に何度も聞くのは初めてだ。
そしてこのドラマ、めっちゃ面白い。さすが坂元裕二先生の脚本・・ことばがあとに残る。
「別れたけどさ、今も一緒に生きているとは思っているよ」
第2話でとわ子(松たか子)が元夫(岡田将生)にいう。
三人の夫がとわこの家におしかけてきて娘も入れて四人ですきやき食べたりする。
そんなちょっとなかなか現実には起きなさそうなことがたくさん起きるんだがそれがまた面白い。
そして昨日、こんなことが起きた。
道端でばったり、元夫(マッキー)に会った。ここからは現実の話。
毎週土曜日は英語の塾に通っているわたし。
昨日は塾の前におにやんま(店)のうどんを食べてからいこう!と思っていつもより20分早く家を出た。
駅に向かって歩いていたら、前からよく知っている人が自転車で走ってくるのが見えた。
遠くからまっきーさーーーん!(ネットに出てるからもはや気にしていない)と飛び跳ねていたらあちらもすぐに気づいておーーーー!となった。
それから20分、立ち話をした。
お互いの家族のこと、コロナのこと、仕事のこと、これからの生き方のこと
たくさんはなした。
彼と別れたあと、偶然ばったり会うのはこれで二度目だ。
前回は札幌駅で偶然あった。こんなことある?不思議なご縁があるんだと思う。
私たちはいわゆる、円満離婚をしたわけだが、
3年前に離婚して、一年後にブログでそのことを書いたら、なんかニュースになってめちゃくちゃ叩かれたことがある。
4000件くらいヤフーコメントがついてそのほとんどが批判的なものだった(らしい)。
わたしはなにを言われていたのか詳しく知らないが、友人曰く大きく分けると、
「仲いいなら離婚するな」「一度結婚したなら我慢しろ」「なにか隠してるだろ」
だったとのこと。さすがに何も傷つかなかった。余計なお世話だ。
むしろ、不幸かもしれない方がこの世にこんなにいっぱいいるということに面食らった。
離婚は悪いことじゃない。お互いを嫌いになった証でもない。
わたしは、家族だった人を嫌いにはなれない。
じゃあなぜ離婚したのかなんて、他人に説明するひつようない。
自分のために、相手のために、お互いの未来のために選んだ選択肢の一つに過ぎない。
別に理解されたいとも思っていない。
でも、ひとつわかっていることは、
あのとき決断できて、本当に良かったと心の底からおもっていること。たぶん、お互いに。
楽しそうに最近のこと、これからのことを話す彼を見て改めてそう思った。
別れたけど、今も一緒にいきている。
心の底から、幸せでいてほしいと願うひとのひとりだ。
今日は大豆田とわ子の三人の元夫、第4話をみる。