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- こーちょー日誌
- 2019.12.16
先日、大学院の研究で入らせてもらっている渋谷区立笹塚中学校で
こーちょー先生をさせてもらった!!!!!
「わたし死ぬまでに一回は校長先生やってみたいなぁ」って独り言言ってたら、
早々に夢叶った!!!!!
わたしが学生だったときはてっきり、
「こうちょーせんせーのおはなし」って、催眠術だと思っていた。
その、「こーちょーせんせーのおはなし」を
まさか自分がやることになるとは思ってもみなかった。
(幸いだれも寝ていなかった)
こーちょーせんせーのおはなしでは、このようなことをお話しした。
おはよう。今日はわたしがこうちょうせんせーだ。
まず、みんなよくこんな朝早く毎日学校来てるね。偉いよ、わたしはもう、眠いよ。いま、みんなへのリスペクトが溢れ出ています。
さて、突然だが、この数字(時間)はなんでしょう。
1:30 88:30
ヒントは、サッカーだ。
これは、わたしの友人がスペインでプロのサッカー選手をやっていたときに、監督におしえてもらったことだ。
この時間は、90分のサッカーの試合のなかで、ひとりの選手が「ボールを持っている時間」と「ボールを持っていない時間」だ。
ボールを持っていない時間に、選手はなにを考えているか想像してほしい。
自分がどこに走れば仲間がパスを出しやすいだろう?
ミスをした仲間に、言葉をかける
監督はいま、なにを考えてる?
もう走れない、と足が止まったとき、観客から声援が聞こえた
絶対に勝ちたい、と家族の顔を、思い浮かべる
「ボールを持っていない時間」とはつまり、
「自分以外の誰かを想う時間」のことだ
これをわかっている選手が、強い。むしろ、そういう選手しか残らない。
監督はそう言ったんだそう。
そして、サッカーというスポーツは、あの長方形のなかでなら、手を使ってはいけないというルール以外、ほとんどなにしてもいいスポーツなんだ、と友人はいう。
ゴールの前にみんなで並んで、守っててもいい(そのかわり相手のゴールに近づけないので当たり前だが点数は入れられない=絶対勝てない)
おれもう走れねえといってコートの真ん中に寝そべってる選手がいても、ルール違反にはならない
サッカーはルールが少ない、自由なスポーツだ。
でもだからこそ、「考える力」がないと、サッカーはできない
そして、友人はこんなことを話してくれた。
スペインで、チームメイトだったナイジェリアの選手があるとき、練習試合でおれに体当たりをしてきて吹き飛ばされたことがあった。おれは、「なんでいつも仲良いのに、こんなことをするんだ!おれの選手生命が断たれるところだったじゃないか!!!」と怒鳴った。するとその選手がこう言った。
「おまえなんのためにサッカーやってんだ?」
と。
「おれはサッカーがやりたくてやってる。サッカー選手になりたくてやってる!!」
ナイジェリアの選手はこのとき、こう言った。
「おれには、祖国に26人の家族がいる。おれのサッカーで、26人の家族を養わなくちゃいけない。おれのサッカーは、あいつら全員の夢なんだ。」
この話でみんなに伝えたいのは、3つのことです。
何かを成し遂げられる人(その何かは別にご立派なものでなくてもいい)には、3つの共通点があるとわたしはおもってる。
ひとつは、「自分以外の誰かを想える気持ちを強く持っている」ということ。
ひとつは、「考える力」をちゃんと持っているということ。
そしてもうひとつは「なんのために」を、「強烈な目的」を、持っているということ。
みんなはなんのために学校に通ってる?
授業は、勉強はなんのためにある?
もう一度、自分なりにじっくり考えてほしいです。
そんで今日も、いい一日にしてください。(突然おわる)
そんな話を、こーちょーせんせーのおはなしでさせてもらいました。
この話は前にもブログで書いた、わたしのお気に入りのお話なの。
https://ameblo.jp/kobayashi-sayaka/entry-12388376489.htmlなににもちゃんと意味がある。
人間にとって、意味ないなぁと思いながらやること、させられることほど、つまらないものはない。
し、それこそ本当に意味がない。そこからはなにも生まれない。
「さやかちゃん、どうしたら効率的に暗記ができて、テストでいい点数がとれますか?」
という質問をされるたびに、なんだかとても寂しい気持ちになるので
こーちょーせんせーのおはなしでは、このことが少しでも伝わればいいなぁと思いました。
そのあとは賞状を授与したり
(なにこれ?この漢字なんて読むの?と生徒に聞く始末)
こうちょー室で生徒やこーちょーのアシスタント(リアル校長先生)とおしゃべりしたり、
授業に乱入したり
高校入試の面接練習の面接官役をやって偉そうにフィードバックをしたり。
この日は生徒たちがこーちょーだー!と言ってたくさんお話ししてくれて楽しかったなぁ
以上!「こーちょー日誌」でした!!