• BLOG
  • 学校嫌いだったわたしが、なぜ学校を作りたいと思ったのか。
  • 2019.07.16
  • ある学校で、先生たちに「問題児」とされてる子に出会った。

    なにかと問題を起こす。

    先生にとにかく反抗しまくる。

    学校の先生たちはその子の名前が出ると顔をしかめる。「またあいつか」って。

    彼をみていると、まるで昔のわたしみたいだなぁとほんとに毎回思ってしまって、抱きしめてよしよししたい気持ちになる。

    わかるよ、わかるよ、ほんとのあんたはみんなが思ってるのとちょっと違うんだよな、となぜだかわたしが泣きそうになる。

    彼と前ふたりでゆっくり喋った時、「おれ、経営者になりたいんす」としっかりした口調で言ったことがあった。

    金持ちになりたい、と言っていた。いいじゃん、金持ちになりなよ、じゃあいまのうちにいろんな人に出会っていろんなこと見といたら、いいかもねとか色々はなした。

    とても繊細で、友達想いで、ちゃんと野望があって、笑うととてもかわいくて、めちゃくちゃいいやつだと思った。

    本当にだめなやつならば、あんなに友達がいるわけないんだ、なぜか彼の周りには(困ってる子もいるかもしれないけど)友達もたくさんいる。

    彼が言ってくれた言葉でちょっと泣きそうになったことがあったから、今日はそのこと書きたいと思う。

    札幌で、「みんなが学校」 という小学生親子向けのイベントを8/3に開催する。

    これは、半年前から、有志で集まってくれた高校生や大学生社会人のみなさまと心を込めて準備してきた、一日限定で開校するわたしたちなりの「学校」だ。

    わたし、学校って嫌いだった。授業はつまんないし、先生はわたしの話なんてきいてくれない、怒ってばっかで、勉強する意味なんてわかんないし。

    学校行く意味がわからなかった。

    意味あることとしては、友達に会える、ってことくらい。(まぁそれだけで十分なんだが)

    でも、大人になって、「学校」に関わることが多くなって、違う景色が見えてきた。

    生徒のことをずっっと考えてるのに、不器用で、愛がなかなか伝わらない先生たちをみた。

    授業だって、先生たちももっと色々やりたいと思ってる。でもやり方がわかんなかったり、忙しすぎて考える暇も、準備する時間もない。

    母校の先生たちを思い出した。もっと色々話せばよかった、と思った。

    そしたらもっと、好きになれたかもしれない。

    学校も、先生も。

    だから、学校の垣根を超えたいろんな学校の先生たちと、学校でやりたいけど、なかなか出来ないことを思いっきりやれる、一日限定の「学校」を作りたいと思った。

    先生たちがなかなか出来ないけど、したいことってなにか考えた。

    先生たち自身が「いろんな人と出会う」こと。そして、「生徒の顔がパァって明るくなって、終わった後先生がしめしめと嬉しくなっちゃうような授業をつくること」かな、と思った。

    だから、先生だけじゃなくていろんな大人に「一緒に学校つくりませんか?」と呼びかけたら、最初60人くらいのいろんな職業の人が集まった。

    そこで、どんなことしたい?って出し合ったらこどもみたいな目をした大人がいろんな意見を出し合ってくれた。

    大人は、こどもたちに色々教えてあげなきゃと思ってる。でも、それもちょっと違うと思った。

    実際はこどもたちに教えられることの方が多いんだもん。

    先生だって、生徒に教えられることたくさんあるってもっと気づいて欲しい。そしたら先生たちがきっと楽になるから。

    だから、大人だけでつくる学校じゃなくて、高校生大学生もたくさん巻き込んでつくろうと決めた。

    そんで、たくさんの大学生と高校生が集まってくれた。

    それで、高校生をリーダーにして、周りに大学生と大人たちがついて集まって話し合って、当日くる小学生を対象にした「授業」をつくるチームが8つ、できた。

    この数ヶ月、チームごとに、この授業でなにを伝えたいか?なにするか?どんな気持ちになってほしいか?を、年齢がバラバラなひとたちがみんなで話し合って、8つの授業ができあがった。

    そのひとつのチームのなかに、あの、彼がいる。

    学校では問題児扱いされている彼は、そのチームの中で素晴らしいリーダーシップをとり、大人がハッとさせられる意見をちゃんと主張する。

    「このイベントは、一から作り上げてるオリジナル性あふれるものだから、こういう名前がいいと思う」

    「親っていうのは、こどもがなにか頑張ってる姿を見るのが嬉しいと思うから、当日の小学生親子にもこうやって参加してほしい」

    「そうやって親が嬉しそうにこどもを見てるのを、おれは当日見たい」

    彼の言葉ひとつひとつは、愛に溢れてる。

    ありがとうね、参加してくれて、というと、

    「おれは、親にこれ以上迷惑かけたくないんす。おれは、将来うまくやりたいし、先生たち見てろよって、思ってるんです」

    昔のわたしと、一緒だなぁと思った。

    「学校」ってこんな風に、生徒や先生、そこにいる人の最高にいいところを引き出してあげられる場所であったら、いいなぁ、と

    学校とは全然違う顔を見せてくれる彼をみて、心底思った。

    先生たち、当日小学生のためにいろんな想いを乗せて頑張ってる高校生大学生たちの姿をみにきてやってください。

    そんな高校生や大学生に混じって、キラキラしてる大人の姿をみてください。

    だれが先生で、だれが生徒か。

    みんなが先生で、みんなが生徒であればいい!

    当日作り手の彼らの顔がキラッキラになるように、たくさんの小学生親子にご参加いただきたいので、周りに小学生親子がいたらぜひこのイベントをおしらせください。(小学生親子じゃないと授業は受けれないけど、授業見学はできるから教育関係者のみなさまもぜひ見学に来てね!)

    授業受けれる人数が決まってるので高校生発案の授業だけ先行予約を開始しています。
    (当日予約なしで参加できる授業もあります。 )

    授業参加のご予約、詳細はこちらから!

    8月3日当日、いろんな立場の人のそれぞれの思いと愛に溢れた、あったかーい「学校」になりますように。

    明日から、高校生が発案したひとつひとつの授業の内容を、わたしの言葉で紹介しまーす!!